BOSSコン初にして唯一のベース用パライコ PQ-3B
PQ-3B Bass Parametric Equalizerは、ベースに特化した3バンドのパラメトリックイコライザーです。
1991年3月に、ギター用のパラメトリックイコライザーであるPQ-4 Parametric Equalizerと同時に発売されました。
いい加減パラメトリックイコライザーって打つのも面倒になってきたので、以下パライコと略します。
PQ-3Bの特徴
PQ-3BはLOW / MIDDLE / HIGHの3バンドのパライコです。
最低は25Hzから最高16KHzと調整可能な周波数帯域が広く、ブースト・カットも±18dBとかなり大きく調整可能です。
グライコであるGE-7BやGEB-7で好評だったLEVELツマミついており、オン / オフ時の音量差を減らすことはもちろん、オン時のみ音量レベルを上げ、ブースターとして使用することも可能です。
グライコ同様、特定のあえて帯域のみブースト・カットすることで、ローブースター、ミッドブースター、トレブルブースターとして使ったり、ミッドのみ押さえてドンシャリっぽい音にするなど、幅広い音作りが可能。
(ちなみにBOSSグライコのブースト・カットレベルは±15dB)
PQ-3B パラメトリックイコライザー 調整可能帯域
LOW、MIDDLE、HIGHはそれぞれ、FREQUENCY(フリークエンシー)ツマミでイコイライジングする周波数帯域のピークを設定することが可能です。
それぞれ設定できるピークの範囲は以下の通り。
- LOW:25Hz~400Hz(LOW FREQUENCYで調整)
- MIDDLE:160Hz~2.5KHzの間(MIDDLE FREQUENCYで調整)
- HIGH:1KHz~16KHzの間(HIGH REQUENCYで調整)
PQ-3 ベースパラメトリックイコライザー レビュー・総評
パライコ使いのみんなが口を揃えて言う言葉が、「 使い方さえわかればグライコなんかより全然使いやすいのに… 」という言葉なんですよね。
確かに視覚的に考えればグライコの方が使いやすいかもしれませんが、直感的に使うならパライコの方が使いやすいのではないかと。
グライコもちゃんと使えるならいいんですが、周波数とか気にしないでなんとなく感覚でセッティングしている人の方が多いような気がします。
それならむしろパライコの方がいいのでは?って思っちゃいます。
なお、本機PQ-3Bは確かにベース用として設計されていますが、ギターや他の楽器でも使用可能です。
ベース用である本機PQ-3Bとギター用として発売されたPQ-4の違いは、イコライザーとしてのバンド数の違いと周波数帯域の違いのみ。
PQ-3Bは3バンド全帯域がかなり広い範囲で調整周波数のピークを設定できますし、PQ-4はLOWが固定とは言え、100Hz以下は全て調整できるので、ベースや8弦ギターのような低音系の楽器でも特に問題なく使用できます。
逆に言えば、ギター用のパライコであるPQ-4もベースで使えます。この辺りは好みでいいでしょう。
ただ、残念なことにBOSSのパライコはあまり人気が出ず、本機PQ-3BはBOSSコンのベースシリーズリニューアル時に廃番になって以来後継機種が出ていません…
本機PQ-3BだけでなくPQ-4にも言えることですが、生産期間が短いうえに汎用性が高く使い勝手のよいペダルのため手放す人が少なく、楽器店を見て回ってもあまり出回っているのを見かけません。
無念。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 1991年3月~1995年12月
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- LEVEL、MIDDLE、LOW、HIGH
- 接続端子
- INPUT、OUTPUT、ACアダプター
- 消費電流
- 25mA
- 対応アダプター
- PSA-100