覇権を握った超人気ペダルチューナー TU-2
本機TU-2 Chromatic Tunerはいわずとしれた多機能ペダル型チューナーです。
KORGのペダルチューナーであるDT-10と双璧をなし、ともにペダルチューナー全盛期時代を駆け抜けました。お世話になった or 愛用中の方も多いのではないでしょうか。
そのあまりの視認性の良さと使い勝手の良さでラック型チューナーの時代に終焉をもたらせたともいわれる罪深い機種でもあります。
最近では安価で使い勝手もよく視認性も悪くないクリップチューナーの愛用者も増えていますが、管理人はやはりペダルチューナーが好き。
TU-2の特徴・機能
ミュート・バイパス機能
TU-2はアウトプット端子によってチューナーの ON / OFF 時の挙動を選ぶことができます。
- BYPASS:バイパスアウトプット。TU-2のON / OFFに関わらず常に音が出る。
- OUTPUT:ミュートアウトプット。TU-2がオンになりチューニングする時には音がミュートされる。
どちらにしても出音に違いはないので、使いやすい方を選ぶといいでしょう。
より視覚的にチューニングを表示するストリームモード
左右へ流れるLEDの光でチューニングがわかるストリームモードを搭載。
左右のどちらかで低いか高いかがわかり、流れが早い程ズレています。ぴったりだと流れが止まるので、より視覚的にわかることができます。
もちろん、針が真ん中に合えば音が合ってて、左なら低く右なら高い通常のチューニング表示もできます。
他エフェクターへの9V電源供給機能
TU-2には別のエフェクターに9V電源を供給できる9Vアウトプットも装備しています。
エフェクターボードに入れての使用を前提にした地味に良い機能です。
TU-2と後継機種機種 TU-3 Chromatic Tunerとの比較
TU-2自体は2009年に新しく出たTU-3に世代交代し、その役割を終えています。
基本的な機能は全て引き継ぎ、レスポンスやチューニング精度・視認性の向上と全てにおいて後継機種のTU-3の方が優れてはいますが、普通に使う分にはTU-2でも全く問題はないので既にTU-2をお持ちという方は買い替える程ではないと思います。
ただ、そのTU-2は名の通りクロマチックチューナーなのでギターモードやベースモードといったモード設定はできません。
後継機種のTU-3はギターモードとベースモードを搭載しており、初心者でも扱いやすい点がGOOD。
TU-2などクロマチックチューナーは、エレキギターのレギュラーチューニング[ E-A-D-G-B-E ](6弦からミラレソシミ)、もしくはベースのレギュラーチューニング[ E-A-D-G ](4弦からミラレソ)がわかっていないとチューニングができません。
管理人もいずれTU-2が壊れたら買い替えようと思っているのですが、BOSSのコンパクトペダルって頑丈だからなかなかそのチャンスは巡って来ません。
完全上位互換の最新機種があるおかげで買い取り価格も大したことないし…
無念。
TU-2 Chromatic Tuner レビュー・総評
ペダルチューナー自体、チューナーとしては少々高価にも感じる部分もありますけど、ステージでの使用が多い人であればそれだけの価値はあるかと。
というか、チューナーはほぼ間違いなく毎回使いますから、ちょっと高くてもエフェクターなんかよりもまずは良いチューナーを手に入れた方が良いというのが管理人の信条。
しかし先述の通り、今では後継機種のTU-3やTU-3 WAZA Craftという完全上位互換がありますから、わざわざ本機TU-2を使う必要もないでしょう。
普通に使う分には特に問題ないので、価格的なところで中古のTU-2がお得なのであれば選択肢としてはありでしょうけども。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 1998年10月~2009年11月
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- MODE、PITCH、STREAM|CENT
- 接続端子
- INPUT、OUTPUT、9V OUTPUT、BYPASS、ACアダプター
- 消費電流
- 最大55mA
- 対応アダプター
- PSA-100