新世代の開幕を告げるBOSSコンパクトエフェクター記念すべき100機種目
TE-2 Tera Echoは新世代のMDP技術を使ったディレイ・リバーブ類の空間系ペダルです。
デジタルディレイのDDシリーズともデジタルリバーブのRVシリーズともまた違う、言うなれば「 ディレイでもリバーブでもないエコーという新しい空間系エフェクター 」といった感じの効果。
DDシリーズやRVシリーズとはまた違うシンプルなコントロールが、「 BOSSの直感的にも使いやすい 」というところに原点回帰しているように思います。
TE-2は記念すべきBOSSコンパクトエフェクター100機種目!!
本機TE-2はBOSSコンパクトシリーズの通算100機種目に当たる記念すべき機種です。
TE-2とディストーションペダルのDA-2 Adaptive DistortionとMO-2 Multi OverToneが同時発売となりましたが、BOSS公式では本機TE-2が100機種と数えられています。
開発順が100機種目ということなのでしょう。個人的な好みでいえば100機種目にはオーバードライブが来てほしいところでしたが、全く新しいもので来るとは。
しかもTE-2を含むこの三機種は新しいデジタルサンプリング技術MDPを使ったペダルとして華々しく登場しています。
そもそもオーバードライブ自体がBOSSが初めて作った新しいジャンルのエフェクターでしたし、100機種目を数えたTE-2で「 われわれBOSSはまだまだ新しいものを造り続ける 」なんて意気込みの表れなのかもしれません。
MDPについては兄弟機のMO-2の記事内で詳しく解説していますので、詳しくはこちらからどうぞ。
TE-2 TeraEcho(テラエコー) 総評・レビュー
TE-2は系統としてはディレイやリバーブなどと同じ空間系エフェクターでありながらその双方をかけあわせたような独特なサウンドを持っています。
DDシリーズやRVシリーズにあるモード切替がないので音作りの幅広さで言えば劣りますが、その分シンプルなためかなり直感的に音作りをすることが可能。
Roland最新鋭のデジタル技術を搭載した新しいエフェクターでありながら、「 直感的に使いやすい 」ところを追求したのはやはりBOSSらしい選択と言えるでしょう。
例えば同時期販売されているDD-7 Digital DelayやRV-6 Reverbなどに比べると、DD-7やRV-6はマニュアル車、本機TE-2はオートマ車って感じでしょうか。
他のエフェクターも掛け合わせて相当凝ったことをキッチリコントロールしてやろうと思えばDD-7の方でしょうが、手軽にキレイな空間系の音を出したい場合は、TE-2の方が向いていると思います。
実際問題、いろいろな応用を考えたら断然DDシリーズやRVシリーズだと思いますけど、管理人はこれらは使いこなせる気がしないですね。
特にディレイは他のエフェクターと掛け合わせるには多少なりとも知識が必要ですし音作りにもかなり気を遣ってやらないといけません。やはり見ていて「 なんかもったいないなぁ 」って使い方をされている方も多いです。
その点、TE-2はざっくり言えばディストーションなど歪みペダル並みに直感的に使うこともできるので、細かいことを考えながら演奏するのが苦手、ってな方にも安心してオススメできます。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 2013年2月16日発売~現行品
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- E.LEVEL、TONE、FEEDBACK、S-TIME
- MODE
- S-TIME
- 接続端子
- INPUT【A】、INPUT【B】、OUTPUT【A】、OUTPUT【B】、ACアダプター
- 消費電流
- 53mA
- 対応アダプター
- PSA-100