一気にスペックアップした新世代ループステーション
BOSSコン初のループステーションペダルRC-2の魂を受け継ぎ、新世代ループステーションとして発売されたのが本機RC-3 Loop Stationです。
操作パネルのデザインを一新。2ケタの7セグメントLEDがつき視認性も抜群に。ツインペダルシリーズのループペダルRC-30とともに発売となりました。
最大3時間もの録音時間と記録可能フレーズ数99の化け物
なんと本機RC-3は最大で99個ものフレーズを記録できるようになり、最大録音時間も3時間と大幅に増大。
ちなみに前世代のRC-2やRC-20XLが記録可能フレーズ数11・最大録音時間16分。
2006年にRC-2とともに発売されたRCシリーズのフラッグシップともいえるRC-50も99フレーズまで記録可能でしたが、最大録音時間は24分。
マルチエフェクターサイズのRC-50をも軽く凌駕するこのスペック。本機RC-3での進化がどれほどのものか、これだけでよくわかるでしょう。
残り録音可能時間を気にせずストレスフリーで使えるようになり、使い勝手がグンと増しています。RC-3以前のループステーションを買った人が可愛そうになるレベルの進化ですね。
なお、RC-3の発売は元々3月中旬頃の予定だったところ、3月下旬に延びて最終的には3月31日まで延びました。
楽器業界では発売日があいまいで、結局遅れが出ることはザラにあるのでそう珍しいことではありませんが、RC-3に関しては東日本大震災の影響があったものと思われます。
BOSSコン初のUSB端子装備
本機RC-3は100機を超えるBOSSコンパクトエフェクターの中で初めてUSB端子を装備し、PCとの接続が可能になりました。
USBケーブルで44.1kHzの高音質WAVEファイル形式でPCにバックアップを取り、またRC-3上に再度データを戻すことも手軽に可能。
PCに大量のフレーズをプリセットとして保存し使用時のみRC-3に移す、なんて運用もできるように。
RC-3 Loop Station レビュー・総評
初のループペダルとして華々しいデビューを飾った前身機種であるRC-2に比べかなりのスペックアップを果たした本機RC-3。
録音時間が最大3時間=180分・記録可能なフレーズは99となり、しかも録音・保存したフレーズをPCに保存も可能。
メモリ面で不便を感じることはあまりないでしょう。
1970年台に発売されたBOSSコンパクトエフェクターも、2011年のRC-3に至ってもいよいよPCとの連携しましたね。時代の流れを感じます。
Bluetooth対応してスマホやタブレットでもシームレス運用ができるようになるのもそう遠くはないかも?
ちなみに、あとに出たRC-1は後継機種ではなくRC-3ほどのスペックが不要な人向けの簡略化・廉価版。
機能面・スペック面だけで考えれば本機RC-3の方が優れています。選ぶ際には留意しましょう。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 2011年3月31日~現行品
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- OUTPUT、WRITE、MEMOLY
- 接続端子
- INPUT【A】、INPUT【B】、OUTPUT【A】、OUTPUT【B】、STOP|MEMORY、AUX IN、USB、ACアダプター
- 消費電流
- 70mA
- 対応アダプター
- PSA-100