「 極限系 」メガは伊達じゃない!メガディストーション
MD-2 Mega Digstortionは、BOSSが自ら極限系と称するハイゲインディストーションです。
DSシリーズのディストーションの筐体よりも濃いオレンジ色の色合いからも、そのハイゲインさが伝わってきます。
名前にメタルがついていないからって、なめちゃいけません。
実はBOSSでもトップクラスのゲイン量を持つメガなディストーションペダルなんです。
MD-2のツマミとサウンド
メガディストーションがメガたるハイゲインを支えるのが、二段の歪み回路をかけあわせるデュアルステージディストーション回路。
DISTとGAIN BOOSTの二つのツマミで二段それぞれのゲイン量を調整し、当然掛け合わせればそれだけハイゲインになります。
基本はDISTツマミで歪みを作り、GAIN BOOSTツマミで音の伸びなど細かいニュアンスを調整する、といった使い方が王道。
歪み自体はツブが荒く、ワイルドで荒々しい攻撃的な音。
そしてBOTTOMとTONEの2バンドのイコライザーによって幅広い音作りができるわけです。
中音域のパライコを含む3バンドイコライザーを搭載したMT-2 Metal Zoneに比べれば見劣りするとは言え、DS系のディストーションに比べれば断然幅が広がっています。
特にBOTTOMの低音への効き方がかなり優秀で、7弦ギターにも対応するようチューニングされています。
BOSSコン最後のアナログディストーション!?
実を言うと本機MD-2 メガディストーション以降、アナログディストーションの新作を出していません。(※2015年10月現在)
全てCOSMや新世代MDPなどデジタル技術を使って設計したものとなっています。今後またアナログのディストーションを出す可能性もなくはありません…
しかし正直なところ、BOSSのディストーションは今のラインアップである程度完成されている感は出てますし…
歪み全体で見ても、最近は 技-WAZA CRAFT- シリーズでオーバードライブのSD-1WとBD-2Wが出た以外は全てデジタルものしか出ていません。
レギュラーラインとしてはもう歪みの新作ペダルではデジタルのものしか出ない可能性も高いですね。
公式にデジタルに移行すると宣言したわけではないため暫定ですけど、MD-2はBOSSコンパクトエフェクター最後のアナログディストーションとなる可能性が高くなっています。(技クラフトは除く)
MD-2 メガディストーション レビュー・総評
ハイゲインディストーションペダルの名に恥じず、歪みはかなり深いものの音の質感自体はメタルディストーション系とはまた違うキャラクター。
あくまでも通常のハイゲインディストーションって感じ。
別段メタル系の音には心惹かれないけど、とにかく深く歪むディストーションが欲しい方にはいいでしょう。
極端に深い歪みは使わなくても、大は小を兼ねる考え方で選ぶのも有りでしょう。
管理人としてはやはり「 BOSS最後のアナログディストーション 」ってところがポイント高いです。
DS-1やDS-2とともに、アナログディストーションの一角として頑張ってほしいところです。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 2001年11月~現行
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- LEVEL、TONE、BOTTOM、DIST、GAIN BOOST
- 接続端子
- INPUT、OUTPUT、ACアダプター
- 消費電流
- 18mA
- 対応アダプター
- PSA-100