CE-5 Chorus Ensemble(コーラスアンサンブル)

CE-5 Chorus Ensemble(コーラスアンサンブル)

コーラスアンサンブルの名を受け継ぐ正統派コーラスペダル

BOSS CE-5 Chorus Ensemble コーラスアンサンブルイラスト

コーラスの名機CE-1 Chours Ensembleの名を受け継ぐCE-5。

本機CE-5は名機CE-1の血を受け継ぐBOSS CEシリーズコーラスの4機種目

BOSSらしく汎用性が高くどんな場面でもそつなく適応できる非常に優秀なコーラスペダルです。

とは言っても、実は本機CEシリーズとは別系統でCH-1 SUPER Chorusが出ているのでコーラスとしては5機種目なんですけどね。

カラフルな見た目のお陰で全く古びて見えませんが、実は1991年に発売されていながらいまだに現役を張り続けているロングセラーペダルです。

販売中にアナログからデジタル回路仕様変更

CH-1と同じく、販売途中にアナログ設計からデジタル回路にマイナーチェンジされました。

というのも、松下製の遅延素子のパーツ供給の問題で使用できなくなってしまったため。その部分をデジタルICで代用しています。

特にサウンドを変えるため等ではなく、実際にサウンドや機能には変更はありません。

管理人も実際に聴き比べたことがあるわけではありませんが、評判を聞く限りの違いは大きな差を感じるほどではなく個体差程度と捉えてよさそうです。

ちなみに初期のアナログ仕様の個体と後期のデジタル仕様の個体の見分け方はCH-1の記事で既に書いていますので、こちらでは割愛。

気になる方下記リンクよりご覧になってください。

長い歴史のBOSSコーラスシリーズとChorus Encenble

BOSS、ひいてはその親会社であるRolandが今日のここまで躍進できたのは、ご存じ名ギターアンプJC-120 ジャズコーラスのヒットによるところが大きい。

そのジャズコーラスがブレークした要因は、その高い堅牢性と耐久性、そしてステレオ出力での空間合成方式によるコーラスの自然で美しいサウンドのお陰。

ジャズコーラスの音はトランジスタアンプらしくメッキメキに硬くて今時のサウンドには非常に使いづらいのですが、コーラスサウンドだけは今でも一定以上の評価を受けています。

そのジャズコーラスのコーラス部分(とビブラート)を抜き取ったのがコーラスペダルの名機CE-1 Chorus Encenbleってなワケです。

当時はまだBOSSのコンパクトシリーズは発売されておらず、結構いかついペダルでした。

そしてその後コンパクトシリーズのコーラスとしてCE-2、CE-3と発売されてきましたが、それらのモデル名は「 Chorus 」。

型番であるCEがコーラスアンサンブルの略にも関わらず、CE-1以来モデル名にChorus Encenbleが使われたのは本機CE-5のみなのです。

それだけに開発陣も気合いが入っていたようで、コーラスとして一応の完成をみた前身機種のCE-3を昇華し、さらに完成度を上げました。

その高い完成度のお陰か、1991年の発売からもう15年近く経つロングセラーペダルとなっています。(2015年11月現在)

CE-5のサウンド

CE-5のサウンド自体は、ザ・コーラスって感じのごくスタンダード扱いやすい音が特徴的ですね。

良くも悪くもBOSSっぽいです。

HIGHとLOWのFILTERの効き方はコーラスの効きというより、音全体を調整するイコライザーって感じ。作れる音の幅も広い点は非常にGOOD。

昔のコーラスっぽいローファイなサウンドも出せるし、今時風の小奇麗な音も作れる汎用性の高さに繋がっています。

CE-5とSmall Cloneとの比較

CE-5の場合、前述のエレハモのSmall Cloneとよく比較されるんです。

ただ、エレハモのSmall Cloneと比較するとちょっと地味な感じは否めません。

本来コーラスはそんな派手なエフェクトじゃなくて、Small Cloneの効きが異常なんですけどね。

(こんなサイト立ち上げといてなんですが、実は管理人が最も好きなコーラスはスモールクローン)

悪くない意味でキャラクターにアクがあって効果がわかりやすいし、コントロームもツマミ1つ+スイッチ切り替えのみであまり深く考えなくても使える使いやすさもあります。

が、逆に言えば音作りの幅は狭く、生音にも合うようなさらっとしたナチュラルなコーラスサウンドを作るのが難しい。

しかもステレオアウトがついてないのでいざという時にちょっと困っちゃう系。

その点、本機CE-5はちょっと昔っぽいローファイな音からある程度モダンなナチュラルサウンドまで幅広く対応してるし、ステレオアウトもあります。

総合的な使い勝手ではCE-5の方が上といえるでしょう。

BOSS CE-5 レビュー・総評

「 とりあえずコーラスペダルが欲しい 」方には本機CE-5がうってつけです。

同じくBOSSから出ていてCE-5と一緒に発売されているCH-1と悩む方も多いと思いますが、この両機はコンセプトが結構違っててCH-1はコーラスとしては効きがかなり地味。

音がモダンなのはいいんですけど、コーラスらしい暖かみがよく出ているのは本機CE-5の方のように感じます。

CE-5はBOSSならではの「 コンパクトエフェクターなのに全部入り 」でコーラスとしてできることは一通り全部揃った、現代の名機です。

BOSS
¥17,600 (2024/03/19 14:28:25時点 Amazon調べ-詳細)

販売期間・スペック・仕様

販売期間
1991年11月~現行品
製造国
台湾製
コントロール
E.LEVEL、LOW、HIGH、DEPTH、RATE
接続端子
INPUT、OUTPUT【A】、OUTPUT【B】、ACアダプター
消費電流
18mA
対応アダプター
PSA-100

コーラスカテゴリの最新記事