RV-6 Reverb(リバーブ)

リバーブの新時代を切り開く革新的なデジタルリバーブ

BOSS RV-6 Reverb リバーブイラスト

ロングセラーペダルRV-5の跡をついだRV-6 Reverb。

RV-6 Reverbは満を持して登場したデジタルリバーブペダル。13年間販売されてきたBOSSロングセラーRV-5の後継機として発売されました。

RV-5をベースにMODEが増えただけのようにも見えますが、全モードの音自体を再度作りなおしサウンドも高品位になりました。

RV-5とRV-6

ロングセラーRV-5とRV-6の比較。

モードのロータリースイッチを除けばツマミは3つだけのシンプルな構成ながら、実は裏では13ものパラメーターを動かし、意図したサウンドに直感的に到達できるよう設計なのだそう。

こんなコンパクトな筐体にそこまでの新設心と高品位な機能を詰め込めるのはさすがBOSSといったところですね。

RV-6のサウンド

rv-6 reverb

シンプルなReverbの表記がカッチョ良い。

RV-6はその一つ一つがBOSSが求める次世代のデジタルサウンドってこうか!と思うようなすばらしいクオリティ。

ぴちゃぴちゃと濡れたようなリバーブ音からパキンと硬く響く反響音まで幅広い守備範囲で、特にアンプを2台つないで大音量で鳴らした時の音の広がりが半端じゃないです。

月光蝶システムのような圧倒的な反響の世界にいきなり耳をぶん殴られるような衝撃を受けました。

(よくわからん)

そこはさすがコーラスでの音の広がりで高い評価を受けてここまでのし上がってきたRoland・BOSS、こういったサラウンドはお手の物なのでしょう。

またEXP端子も追加されており、RolandのEV-5などエクスプレッションペダルをつなぐことによってリアルタイムでE.Leverツマミのパラメーターを変え、リバーブの深さをいじれるようになります。

RV-6に追加された3つの新モード

落ち着いたブラックグレーにラメの組み合わせがクールなRV-6

落ち着いたブラックグレーにラメの組み合わせがクール。

幻想的で摩訶不思議なサウンドが飛び出るSHIMMERモード

RV-6の新モードの一つ、SHIMMERモードはリバーブというよりはリバーブを応用した全く新しいエフェクトですね。

なんていうか、リバーブがかかったギターの音にキーボードかシンセサイザーでもう一声音を加えている感じ。

ハーモニストをかけているかのような印象的なサウンドです。管理人個人的にはこのSHIMMERでブラッシングミュートすると、キーボードの鍵盤を押してピッチベンドした時のしゃくりあげるような音が鳴ってなかなか面白い。

(使い道はわかりませんけど)

なんとも口では説明しがたい音なんですが、SHIMMERモードはBOSS公式では

高域のきらびやかさが特徴のリバーブです。

倍音の広がりに包まれた幻想的な残響音が得られます。

と説明されています。

ちなみにSHIMMERの読み方はそのまんま「 シマー 」で、煌きを意味する単語です。

ディレイも一緒にかかる実用的な + DERAYモード

+DERAYモードはリバーブにプラスしてディレイもかけるモードです。

そのまんまですが、ディレイペダルも兼ねてくれるなんてRV-6もなかなか経済的なエフェクターですね。

RV-3 Digital Reverb / DelayのReverb + Derayモードの復刻といった感じでしょうか。

もちろんサウンドはそのRV-3当時とは比較にならないほど進化してるんでけども。

RV-3の時はエフェクターオフでバツっと切れていた残響音が残るようになり、RV-6ではエフェクトオフでも残響音が残り、自然でシームレスなサウンドが得られるのもGOODです。

ディレイモードに入っている時はTONEがディレイペダルでいうFEEDBACKとなり、フィードバック数=ディレイ音を繰り返す回数を決めるツマミになります。

一応、設定によっては発振もできます。

演奏に合わせてリバーブの強さを調整する

DYNAMICモードはその名の通り演奏に合わせてダイナミックにリバーブの強弱の変化をつけてくれる面白いモードです。

特にリバーブをかけっぱなしにして演奏したい方に向いてるかもですね。リバーブってかけっぱなしにすると全体的なサウンドがフラットになりがちで、メリハリが欠けちゃうんですよね。

このDYNAMICモードならそこを自動で演奏に合わせてくれるので、より自然でメリハリのあるサウンドにしてくます。RV-5でなくなったGATEモードの進化版(?)な印象も受けます。

原音を消してリバーブ音だけ出す裏技 キルドライサウンド

本機RV-6は割と原音の芯がしっかりと通っている骨太なサウンドですが、あえて原音を消すことで飛び道具的な使い方もできます。

いわゆるキルドライサウンドです。

やり方はごく簡単で、アンプにつなぐ時にOUTPUT【A】ではなくOUTPUT【B】につなぐだけ。

ステレオアウトにした場合、OUTPUT【A】とOUTPUT【B】からそれぞれ原音(ドライ)とリバーブ音(ウェット)のみが出る仕組みを利用した裏技です。

(裏技とかいいつつ説明書に載ってたり)

RV-6 REVERB リバーブ レビュー・総評

BOSS RV-6 リバーブの雄姿

ロングセラーを誇ったRV-5の後継機種として登場したRV-6は、BOSSが13年もの間蓄積した技術力の結晶です。

他にもライバルとなる高品位なリバーブが次々出るなか13年もの間販売され続けたRV-5の完成度の高さには改めて驚くばかりです。

裏を返せば本機RV-6はそんな傑作機を廃番にしてまで発売させた自信作ということでしょう。エクスプレッションペダルの対応や新たに搭載されたDYNAMICモードが特に興味深いですね。

ただギターの音をそのまま反響するだけではなく、より洗練されメリハリのきいた新しいリバーブの使い方を提案したいというBOSSの意気込みが感じられます。

ちなみにモデル名がRV-5のデジタルリバーブからただのリバーブになっていますが、だからといってRV-6がアナログなんてことはなく引き続きデジタルリバーブ。

これもまた、「 デジタルとかアナログとか関係なく、これこそがこれからのリバーブだ 」というBOSSの意気込みのように感じます。

そんなBOSSの本機のリバーブを、ぜひ大音量でステレオでつないで、澄み切った音の広がりをお楽しみいただきたいところです。

BOSS
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販売期間・スペック・仕様

販売期間
2015年8月7日発売~現行品
製造国
台湾製
コントロール
E.LEVEL、TONE、TIME、MODE
MODE
ROOM、HALL、PLATE、SPRING、MODULATE、DYNAMIC、SHIMMER、+DELAY
接続端子
INPUT【A】、INPUT【B】、OUTPUT(MONO)、OUTPUT(STEREO)、EXP、ACアダプター
消費電流
65mA
対応アダプター
PSA-100

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