PS-3 Digital Pitch Shifter / Delay(デジタルピッチシフター / ディレイ)

PS-3 Digital Pitch Shifter / Delay(デジタルピッチシフター / ディレイ)

回路が刷新された2世代目ピッチシフター

BOSS PS-3 Digital Pitch Shifter Delay デジタルピッチシフター・ディレイイラスト

新型DSPとEXP端子でパワーアップしたピッチシフター・ディレイペダル PS-3。

PS-3 Digital Pitch Shifter / Delayは、同名のペダルPS-2の後継機種として登場したピッチシフターペダルです。

ノイズを抑えピッチシフターとしてのサウンドと機能を向上させるために、核となるDSP含め回路を一新。

コンパクトサイズペダルに当時としては驚異の24bitの演算処理システムを搭載し、サウンドが飛躍的に向上しました。

また、8モードに増えたピッチシフトモードと3つのディレイモードを合わせ11ものモードを備える充実ぶりで、ピッチシフター&ディレイとしての完成度も高まっています。

PS-3の新機能

エクスプレッションペダルでなんちゃってワーミー?

本機PS-3では、EXP端子にエクスプレッションペダルをつなぐことによりペダルピッチシフターとして足元でピッチを操ることができるようになりました。

目には見えないサウンドの向上だけではない、本機PS-3の目玉新機能の一つ。

これによってなんちゃってワーミーとして使うことも可能です。

ステレオ出力でなんちゃってツインギター

またステレオ出力にも対応し、2台のアンプを同時に鳴らすことが可能になりました。

特にモード8、9、10ではそれぞれPITCH Aで設定したピッチシフトサウンドと原音のミックス、PITCH Bで設定したピッチシフトサウンドと原音をミックスサウンド、と異なった音を出すことが可能。

2台のアンプからオクターブが違ったりピッチが微妙にズレたサウンドを出力することでより広がりのあるサウンドと、まるで本当に2人同時にギターを弾いているかのようななんちゃってツインギターサウンドを実現できる点が魅力です。

Digital Pitch Shifter / Delay PS-3 レビュー・総評

BOSSコンってこの頃から全体的にどんどんモードが増え、使いこなせれば1台でかなりのサウンドバリエーションを作れるようになってきます。

説明書もどんどん分厚くなってきて若干やり過ぎ感もありますけど、ともあれコンパクトエフェクターでこれだけ多彩なサウンドを楽しめるなんていうのは尋常ではないですね。

しかし本サイトではもう何度も繰り返していますが、こういったデジタルものは機能的にもサウンド的にもどんどん進化していきますから、後継機種と比べると古い機種はどうしても劣った面が目についてしまいます。

本機PS-3に関しても、この後ちょっと趣向が変わったピッチシフターペダルHR-2 Harmonist(ハーモニスト)が出ますし、本機PS-3の後継機種にあたるPS-5 SUPER Shifterはこのハーモニスとピッチシフターを統合した文字通りスーパーなピッチシフターとなります。(※PS-4は欠番のためPS-3の次はPS-5)

更にPS-6 Harmonistも出ていますから、本機PS-3はPSシリーズとしてだけでも2世代遅れ、別系統のHR-2も含めると3代前の機種ということに。

そんなにあれこれ深く考えずとも、PS-3自体が既に20年以上前のペダル。ピッチシフターペダルとしては今でも通用しそうなかなり優秀なあたりはさすがBOSSではあります。

しかし、実戦で使うことを考えるのであればわざわざ本機PS-3を探し求めるよりもPS-5やPS-6辺りで考えた方が良いでしょう。

販売期間・スペック・仕様

販売期間
1994年3月~1999年1月
製造国
台湾製
コントロール
BALANCE、F.BACK、D.TIME、MODE、PITCH A、PITCH B
MODE
DELAY、SINGLE PITCH SHIFT、DUAL PITCH SHIFT、EXP
接続端子
INPUT、OUTPUT【A】、OUTPUT【B】、EXP、ACアダプター
消費電流
70mA
対応アダプター
PSA-100

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