BOSSのベース用グラフィックイコライザーの第一号機
BOSSコンパクトエフェクター初のベース用グライコ GE-7B。
GE-7B Bass Equalizerは、記念すべきBOSSのベース専用グライコの第一号機です。
ギター用に設計された既存のエフェクターたちをベースに適した帯域に直したベースシリーズの第一弾として、BF-2B(フェイザー)とCE-2B(コーラス)とともに投入されました。
とは言ってもギター用のグライコの周波数帯域をベースに合わせて変更しただけで、基本的な回路や機能はGE-7と同じ。
ギター用グライコ第一号機のGE-6ではなく後継機種であるGE-7をベースにしており、非常に完成度の高いモデルとなっています。
GE-7B 基本スペックと機能
周波数帯域・調整可能域
- 62Hz
- 125Hz
- 250Hz
- 500Hz
- 1kHz
- 2kHz
- 4kHz
- 可変幅:各帯域 ±15dB
ギター用のグライコであるGE-7の中心周波数帯が800Hzでしたが、これを500Hzを中心に変更しました。
普通ギター用のグライコの中心周波数帯は1kHzであることが多い中、BOSSはGE-7であえて800Hzに設定していたんですよね。
なので、ベース用である本機GE-7Bも順当であれば1オクターブ下の400Hz…ってところなのに、なぜか500Hzを中心に。
可変域の幅はGE-7と同じく±15dBで大きいので、単に補正程度ではなくかなり大胆に音を調整することが可能です。
LEVELツマミにより音量のブーストカット
GE-7で好評だったレベル(音量)のブーストカットも引き継ぎ搭載しています。
もともとはグライコのオン / オフ時の音量が変わってしまうのを補正するためのツマミなのですが、設定次第ではグライコオン時に大きく音量レベルを上げるなど、ブースターとして使うことも可能。
オーバードライブなど歪み系のペダルとかけあわせて使うのも面白いかもしれません。
GE-7B ベースイコライザーレビュー・総評
古い機種ではありますが、実際ベース用グライコの最新機種であるGEB-7と違うのは、筐体の色と各ツマミで調整する周波数帯域くらい。
GEB-7が後継機種だからいい、というものではありません。どちらからか選ぶのであれば、周波数帯域をよく見極めた上で選択すると良いでしょう。
なおこれはBOSSのコンパクトエフェクターのグラフィックイコライザー全てに言えることですが、スライダーのツマミがもろくて結構壊れやすいです。
割れて取れちゃってそのままどこかへいっちゃうパターンが多いんですよね。取れても使う分には問題ありませんが。
本機GE-7Bは中古で探すしかないので、もしコレクション目的でなければあまり気にしなくてよいでしょう。どうせ使ってるうちにとれちゃいますから。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 1987年2月~1995年2月
- 製造国
- 日本製・台湾製 両方あり
- コントロール
- LEVEL、62、125、250、500、1k、2k、4k
- 接続端子
- INPUT、OUTPUT、ACアダプター
- 消費電流
- 12mA
- 対応アダプター
- ACA-100