多くのギタリストの音を揺らしまくった名フランジャー
BF-2 Flangerは1980年に発売され、販売完了になったのは2002年となんと21世紀に入ってから。
後継機種のBF-3が発売されるまで実に22年間、数多くのギターの音を揺らしまくったロングセラー品です。
これだけ長いので当然ですが、銀ネジモデルも存在しています。
また、BF-2は初の4ノブ仕様のコンパクトエフェクターという記念すべきモデルでであります。
デザイン変更 – 幻のピンク色とコントロールノブ –
初の4ノブ仕様コンパクトエフェクター。そしてノブの変更
初期BF-2のブラックトップノブ。
当初は、横にギザギザがついたトップの黒いタイプのノブが使われていました。(VB-2 Vibratoなども同じノブを使用)
そして、そのノブが販売途中でデザインが変更になっています。
発売から10年経った1990年頃、黒トップのノブから現代でも使われいてる白トップのノブに変更されています。
同様の変更はCE-3 Chorusでもsれています。
ロングセラーながら販売途中、ノブ以外にはこれといったマイナーチェンジがなされなかった…とされていますが、実はそもそも発売時にかなり大きな仕様変更がありました。
幻のピンクモデル
幻のランジェリーピンクカラー BF-2。
BOSSのフランジャーの筐体は基本的に紫色のカラーリング。本機BF-2も紫色です。
が、実は販売当初(直前?)までは派手なピンク色で、実際広告なんかもそのピンク色の筐体で出していました。
ただ、アメリカの合弁会社より「 ピンクは女性のランジェリーの色だ! 」とメグ電子のネーミングの時のゴタゴタを彷彿とさせるクレームがあり、急きょ紫に変更。
実際にピンクの個体が販売されたかどうかはどうもハッキリしませんが、開発陣がインタビューで「 僅かな数だが、出回った可能性が高い 」と語っています。
もしピンクの筐体を見かけたら記念写真くらいは撮っといた方がいいかもしれません。
BF-2 Flanger総評
タップテンポ機能にBASS INPUT、ステレオアウトまで備えた後継機種BF-3に比べればやはり機能的に寂しい感が否めません
というか、実を言うとBF-3はデジタル設計なんですよね。そりゃあ使い勝手じゃ勝てません。
しかし、本機BF-2も初期のモデルにしてツマミが4つあり、フランジャーで主にコントロールしたいMANUAL、DEPTH、RATE、RES(レゾナンス)のパラメータを網羅。
フランジャーらしい激しく揺れる音からコーラスっぽいごく軽い揺れサウンドまで対応可能で、フランジャーとしては十分な機能を備えています。
最新鋭機として色々扱いやすいのはBF-3ですが、単純なフランジャーとしての機能を考えれば本機BF-2も遜色のない機種です。
当然もう中古でしか手に入らないところが難点ですが、BF-2はロングセラーだっただけあって中古としても結構出回っていますし、価格もそれほど高価でもありません。
BF-3を新品で買う程じゃないけどちょっとフランジャーの音を使いたい…なんて方は、BF-2の中古を探すのも有りでしょう。
ノブ違いに幻のピンクモデルなど、コレクターとしても集め甲斐のあるエフェクターとも言えます。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 1980年6月~2002年3月
- 製造国
- 日本製
- コントロール
- MANUAL、DEPTH、RATE、RES
- 接続端子
- INPUT、OUTPUT、ACアダプター
- 対応アダプター
- ACA-100