コンパクトながら4バンドもの帯域を調整可能なパライコ
PQ-4 Parametric Equalizerは4バンドのパラメトリックイコライザーペダルです。
1991年3月にベース用のパライコであるPQ-3B Bass Parametric Equalizerと同時に発売。
4バンドのパライコということで、BOSSコンパクトエフェクターの中で唯一型番に4がつく機種です。
BOSSってゲンをかついでか、通常BOSSのコンパクトエフェクターでは〇〇-4といった具合の4がつく型番は欠番にしているんですよね。
PQ-4 パラメトリックイコライザーのサウンド調整可能帯域
実際にパライコとして周波数帯域を調整できるのはMIDDLEとHIGHの2バンド。
それぞれMIDDLE、HIGHツマミの外側のノブのFREQUENCY(フリークエンシー)ツマミで設定します。
- LOW:100Hz以下固定
- MIDDLE:100Hz~1.6KHzの間(MIDDLE FREQUENCYで調整)
- HIGH:500Hz~8KHzの間(HIGH REQUENCYで調整)
- PRESENCE:8KHz以上固定
ブースト / カットのレベルは全バンド±18dBで、同じくBOSSコンのグライコであるGE-7 Equalizerの±15dBよりも大きくなっています。
これらの周波数帯域は一応全てギター用として設計されていますが、MIDDLEとHIGHの調整範囲が結構広いですから、ベースや他の楽器でも特に問題なく使用可能です。
まぁ、ベースにプレゼンスツマミはそれほど必要でもないでしょうし、ベース専用のパライコであるPQ-3Bもありますから、ベースには特にいらないでしょうけども。
PQ-4 パラ目トリックイコライザー レビュー・総評
やはりその働きがわかりにくいからか、あまりウケず早々に廃番になってしまいました。
管理人個人的にはパライコの方がグライコよりも直感的に好みの音をやすいと思うんですよね。
確かに視覚的にはグライコの方がわかりやすいですけど、サウンドを聴きながら音を変える場合、どれかのツマミを動かしたら周辺のツマミもそれに沿ってある程度調整してやらないといけないので結構面倒なんですよ。
ブースト / カットのレベルも±18dBとグライコよりも本機PQ-4の方が広いし。
サウンドの幅がかなり広く、パライコは自分で好きな周波数帯域にピークを置くことができるので、使い慣れると直感的かつ自由に音を造ることができます。
残念ながらもうすでに新品で手に入ることはなく好きな時に手に入るものではありませんが、もし見かけることがあればぜひ一度試してみてください。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 1991年3月~1997年11月
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- LEVEL、MIDDLE、PRESENCE、LOW、HIGH
- 接続端子
- INPUT、OUTPUT、ACアダプター
- 消費電流
- 23mA
- 対応アダプター
- PSA-100