BOSS EH-2 Enhancerのツマミの効果とセンス・インジゲーターの働き
EH-2 Enhancerは、そのツマミの意味も分からず使ってもその真価は引き出すことはできません。
ただでさえかかっているのかかかってないのかわからないエフェクターですから。
ただでさえ地味な効果、特に試奏時などワケも分からず使ってもその良さは全くわかりませんので、試奏や購入を考えている方はぜひその働きを知っておきましょう。
エンハンサーのツマミ・センスインジゲーターの効果と働き
MIX(ミックス)※試奏時など特にツマミの位置注意!
MIXツマミはエンハンス効果と原音のミックス具合を決めるツマミです。
ただミックスするだけでなく、原音に対してエンハンス効果を正相位でミックスするか、逆位相でミックスするかも調整可能。
ツマミがセンターの0位置で原音のみを出力し、エンハンス効果無し。
センターの0位置を基準に、右のNOR側に回すとエフェクト音と原音を正相位でミックスし、自然なエンハンス効果を得られます。
センターの0位置より左、INV側に回すと逆位相でミックスし、クセのあるエンハンス効果になります。
試奏時など、センターの0位置に置いては使用しないよう注意が必要です。
ただでさえ効いてるのか効いてないのかわかりづらいエンハンサーなので、試すにも最低限この辺りは知っておいた方が良いでしょう。
FREQ(フリークエンシー)
REQはエンハンス効果をかける周波数帯域を調整するツマミです。
ツマミの位置が右にあるほど高い周波数に、反対に左に回すほど低い周波数帯域にエンハンス効果がかかります。
SENS(センス)
SENSツマミは右に回すほどエンハンサーの感度が高くなり、小さい入力信号に対してもエンハンス効果がかかるように。
反対に左に回すほど感度が低くなり、大きな信号に対してしか反応しなくなります。
SENSインジゲーター
エフェクターオン時、エンハンサーが入力信号に対して反応した際に点灯するインジゲーターです。
例えエンハンサーがオンになっていても、エンハンス効果がかからない時=原音のみが出力されている時には光りません。
試奏時など、エンハンサーのオススメな使い方
試奏時にエンハンサーの効果を最もわかりやすくするためにオススメなのが、ディストーションなど歪み系のペダルと組み合わせて使うこと。
歪み系は音全体を増幅する効果があり、エンハンサーの効果も生音の時よりも際立ちわかりやすくなります。
エンハンサーは原音を補正することが目的ですから、なるべくギターやベースなど使う楽器のすぐあとに繋ぐのがセオリー。
なので、【ギター】→【エンハンサー】→【歪み系】→【アンプ】の順番で試してみましょう。
音を出しながら本機EH-2をオン / オフをすることで、音の輪郭がクイッと持ち上がるのがわかるかと思います。
EH-2 使う際の注意点まとめ
- MIXツマミをセンター位置にしているとエンハンサーはかからないので注意!
- SENSツマミは右に回し切った方が小さい入力に対しても反応し、効果がわかりやすくなる!
- ディストーションなど歪み系を重ねてかけることでエンハンサーの効果がわかりやすくなる!
- エンハンサーが働いているときはSENSインジゲーターが光り、効果が効いている・効いていない時を見分ける目安になる!
とは言っても、あまりわかり過ぎちゃっても困り者。
エンハンサーはあくまでも音が他の楽器に埋もれるのを防いだり、エフェクターをたくさんつないだ際や長いシールドを使った時に劣化し失われてしまった音の輪郭を補正し、自然な存在感を出すためのエフェクターです。
「 うおおおおエンハンサーかかってるZEEEEEE!!! 」
ってなるほどかけてしまっては、せっかくの本機EH-2のナチュラルさが活かせているとは言えません。
EH-2の機種紹介の時にも言いましたが、エンハンサーは言うなれば超あっさり塩味のラーメン。
もしガッツリ音を補正したいのであれば魚粉入りのとんこつラーメンのようにこってりと音を補正できるグライコなんかを使った方が良いでしょう。
実際、BOSSのグライコはギター用もベース用も使いやすく、かなり出来がいいですから。
今回解説した使い方は試奏時などにある程度効果をわかりやすくするためで、エンハンサーあくまでも ” 補正的 ” に使うものということをお忘れないよう…
なお、本機EH-2の特徴やレビュー・総評などついては別記事にまとめています。
下記リンクよりご覧いただけますので、併せてどうぞ。