Fenderとコラボ!ベースマンを忠実に再現したBOSS FBM-1
FBM-1 Fender Bassmanは、名アンプ「 ベースマン 」のサウンドをBOSSのデジタル技術COSMで忠実に再現したアンプシミュレーターです。
本体上の印字上はFender ’59 Bassmanとなっていますが、正式なモデル名称としてはただBassmanと表記するのが正しい模様。
2007年、BOSSがフェンダー社とコラボしたレジェンドシリーズとして、FRV-1 Deluxe Reverbとともに華々しくデビューしました。
初づくしなレジェンドシリーズFBM-1
FBM-1はBOSSにとって色々と初めてづくしなコンパクトペダルです。今まで公式で他社とコラボしたことがないから当たり前っちゃ当たり前ですけど、他社のロゴが入るのは初めてのことですね。
今のところBOSSコンはFender以外とはコラボを行っておらず、FBM-1を含むレジェンドシリーズに入ったFenderロゴがBOSSコンに初めて入った他社ロゴであり、唯一BOSSコンに入ったことがある他社のロゴです。(※2016年2月時点。のちにBOSSはJBSともコラボ)
更に、FBM-1はペダルのラバー部分が茶色になっていますが、このラバー部分に黒以外が使われたのも初めてのこと。
ベースマンのグリルクロス(スピーカー保護のための布)であるブラウントーレックスをイメージしたブラウンカラーです。
のちに出た同じくレジェンドシリーズのFRV-1 Fender Reverbも同様に黒ではなくブラウンで、今のところ黒じゃないのは本機FBM-1とFRV-1のみ。
(もう一機のレジェンドシリーズ FDR-1のラバー部分は黒)
ベースマンとしてのサウンドと再現度
1959年製のベースマンと言えば数あるベースマンシリーズの中でも人気の高い、10インチスピーカーを4発搭載&ツイード張りのコンボアンプタイプ。
ベースマンらしく芯がありながらもしっかりと歪む華やかな音色をうまく捉えた辺りはさすがBOSS。
BOSSは2007年で出たペダルからCOSMを駆使したものが一気に増えるのですが、こうしてこともなげに音を忠実に再現してしまうのでスゴさがイマイチ伝わらないでいる気も。
PRESENCE、MIDDLE、BASS、HIGH、GAIN、LEVELの6つのコントロールの並びと、二つのインプットまでも忠実に再現しています。
(ただ、本来2ボリューム表記のはずがわかりやすさを優先して片方をGAIN表記)
その独特なツイード&グリル&シルバーのパネルの外観もカッコよく再現できているところもGOOD。
欲を言えば実際にツイード張りになっていればベストだったのでしょうが、実現するには筐体が小さすぎるし、手間・コストがかかりすぎるので難しかったのでしょう。
FBM-1 Fender ’59 Bassman レビュー・総評
ベースになったアンプのモデル、つまるところ音の好みはおいておくとしたら単にお得感ではFDR-1の方が上といえるかもしれません。
なんせFDR-1にはリバーブもビブラートもついているんです。
アンプシミュレーター部分を単純にオーバードライブくらいの歪みペダルとしてみて、+リバーブ&ビブラートもついていると思えば格段にお得感が増します。
しかしエフェクターとしてではなくプリアンプとして使う分にはより細かくイコライジングできる本機FBM-1の方が優秀とも言えます。
管理人はこの唯一無二のルックスに惹かれてついついほしくなってしまい、知り合いから譲ってもらいました。
しかし残念なことに、その後廃番に際し最終的には特価品として新品がかなりの安価で投げ売りされてしまいました…
そのため値が崩れ、中古市場でも結構安値で取引される残念な機種です。
発売当初に普通の値段で買ってしまったみなさんがちょっとかわいそう。逆にいえば、これから手に入れる人は安く買えるってことです。
実はBOSS(というかRoland)とFenderのコラボはレジェンドシリーズだけでなく、Rolandのギターシンセ技術を用いたエレキギターV-GuitarをFenderブランドで出しています。
こちらも予想よりもウケが悪かったらしく、最終的には特価品として結構な値段で売られる結果に。
渋谷のイケベ楽器さんでV-Guitarがいい具合の特価で売られていて、小一時間迷ったのはいい思い出です。
販売期間・スペック・仕様
- 販売期間
- 2007年1月~2013年8月
- 製造国
- 台湾製
- コントロール
- LEVEL、MIDDLE、BASS、TREBLE、PRESENCE、GAIN
- 接続端子
- INPUT、BRIGHT IN、OUTPUT、ACアダプター
- 消費電流
- 36mA
- 対応アダプター
- PSA-100