PW-2 PowerDriver(パワードライバー / オーバードライブ)

   2016/04/28

大爆死したBOSSらしからぬ歪みペダル

BOSS_PW-2_Power_Driver-パワードライバーイラスト

短命の歪みペダルパワードライバー

PW-2 PowerDriverはその名の通り、パワーのあるサウンドキャラクターを持ったオーバードライブです。

BOSSの歪み系では珍しくコンプがかったような扱いやすい音色ではなく、ダイナミックでワイルドなサウンドが特徴。

ツマミといいサウンドの傾向といい、同時期に発売されたディストーションペダル XT-2 Xtortionと同じようなコンセプトで造られたとわかりますね。

なお、PWの型番を戴いていますが、同じくBOSSのワウペダルであるPW-1やPW-10などとは全く関係ありません。

悲運の超短命機

PW-2_パワードライバー本体

超短名機パワードライバー PW-2

さて、本機PW-2、BOSSの歪み系にも関わらず実機をみかけたことがある方、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

それもそのはず、販売期間は4年ちょいになっていますが、実際に工場で製造されていた期間はたったの9か月程度。

つまりたったの9月で生産が打ち切られ、その短い間に造られた在庫で4年販売が持つほど人気がなかったというワケです。

歪み系なのにたったの1年も持たず、堂々のBOSSコンパクトシリーズ短命ランキング第1位です。

XT-2 Xtortionとは発売時期的にも販売完了時期的にも、そしてその短命具合的にも兄弟分といえるでしょう。

同じオーバードライブで30年以上販売された長寿大魔王のSD-1 SUPER OverDriveとは大違いですね。

XT-2はまだ楽器店でも時々見かけるんですが、パワードライバーはそれほど見かけない気がするんですよね。

たまたまかも知れませんけど。

なお、PWの型番には他にPW-1やPW-10などワウペダルのシリーズがありますが、パワーのPWとペダルワウのPWがかぶってしまっただけで、無関係です。

超わかりにくいツマミの効果…FATとMUSCLE

PW-2 パワードライバーにはツマミが4つついています。

左端のLEVELは最終的な音量で、右端のDRIVEはGAINです。

これは他の歪みペダルと同じで、残る二つが問題。

FAT(ファット)MUSCLE(マッスル)

ま、マッスル?

マッソォ!ってことですかBOSSさん。

開発陣、筋肉マンにでもはまっていたのでしょうか。

ファットはともかく、マッスルってのはまたどんなツマミなのかちょっとイメージがつきませんね。

PW-2の説明書によると、マッスルは音の太さを、ファットは音の力強さを調整するツマミとあります。

イマイチわからん…

上記マルハチブログさんによると、ファットは中低音域を調整するのイコライザーマッスルは中音域を調整するイコライザーとのこと。

…もう少しわかりやすい言い方、あったと思うんですけどね…

PW-2のサウンド

兄弟機とも言えるXT-2と似た特徴ですが、よくも悪くもBOSSっぽくないダーティーでワイルドなサウンドです。

しかもそのワイルドなサウンドとネーミングからは想像できないほど、ピッキングニュアンスも素直に出ます。

当時流行っていたNIRVANAのようなグランジジャンルにも合うようなサウンドに設計されているとか。

一応オーバードライブなんですけどね。

パワードライブの歪み回路はディスクリート?

PW-2_パワードライバー基板面

PW-2_パワードライバー基板はんだ面

PW-2の内部画像。90年代らしく造りが小奇麗になってきたイメージ

実は本機PW-2、説明書上には『 歪み回路はあえてディスクリートで構成 』とあり、やはり音作りには結構こだわっている模様。

ただ、基板を見る限りなんかオペアンプが一つ乗っかっているんですよね。

PW-2_パワードライバー基板上のインライン型オペアンプ

PW-2の基板上の謎の三菱製オペアンプ

このインライン型のIC、『 歪み回路はディスクリート 』とあるから、歪み回路とは別のところで使っているのかも知れないですけど…

でもオーバードライブで歪み回路じゃない別回路って言ったらなんだろう。

スイッチの切り替えの部分やら電源周りには多分使わないだろうし…?

もしくは序段のバッファで、っていう意味なら、確かに歪み回路ではないけれど…

だからおおっぴらにはディスクリート設計のオーバードライブとは言われていないのかも。

その内どこかで回路図でも拾ったら解析してみようと思います。

実機から回路図起こすなんて面倒なことはしません!!

PW-2 パワードライバー レビュー・総評

BOSSの歪みとして考えると少々面食らうかもしれませんが、一個の歪みペダルとして考えれば荒々しくワイルドなサウンドと奏者のピッキングに素直に反応するダイナミックさを持つオーバードライブとして活躍できるポテンシャルを持っています。

この辺りをきちんとわかった上で使えば、個性的でいいオーバードライブなのではないかと思います。

ただ、使う人を選ぶというか、やはり初心者向けとは言えないですね。

BOSSの歪みエフェクターが初心者にオススメされる一番の理由って、コンプがかったようなサウンドでピッキングのバラつきを誤魔化してくれて扱いやすいからなんですよ。

パワードライバーはその真逆で、生のピッキングニュアンスがそのまま出ちゃうので、その辺りがまだ甘い初心者にはちょっと扱いが難しいかと。

そういう意味では練習になるエフェクターといえるかもしれません。

何より持っていればツマミのMUSCLEが話しのネタになります。

何せ出回った数が少ないので、手に入れば、ですが…

販売期間・スペック・仕様

販売期間
1996年8月~2000年10月
製造国
台湾製
コントロール
LEVEL、DRIVE、FAT、MUSCLE
接続端子
INPUT、OUTPUT 、ACアダプター
消費電流
15mA
対応アダプター
PSA-100

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