BOSSエフェクター用電源アダプター PSAとACAの違いとは?

 

PSAとACAの違いは?

今どきのBOSSコンパクトエフェクターの電源アダプターは全てPSA-100SなどPSAシリーズで統一されていますが、初期のモデルではACA-100が使われていました

エフェクターをきちんと使うためにはPSA対応のエフェクターにはPSAシリーズを、ACA対応のエフェクターにはACAを使ってやる必要があります。

(といってもACA-100はもう製造完了してるから手に入りませんけど…)

今回はPSAアダプターとACAアダプターの違いについて解説します。

PSAとACAの違いは平滑回路がついているかついていないかの違い

PSA : アダプター本体内に整流回路の後に必須な平滑回路付き

ACA : エフェクター本体に平滑回路がついており、アダプター側には平滑回路がついていない

違いはこれだけといえばこれだけですが、いきなり平滑回路といわれてもピンとこない方がほとんどでしょう。

まず、平滑回路について解説しておきましょう。

エフェクターは通常、9Vの直流の電気を使って動きます。

アダプターをつなぐ家庭用コンセントの電圧は交流100Vですから、交流の電圧を直流に変換しつつ100Vを9Vに減圧してやる必要があります。

この処理を行うのが電源アダプターってわけです。

%e3%82%a8%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%bc%e7%94%a8%e9%9b%bb%e6%ba%90%e3%82%a2%e3%83%80%e3%83%97%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%86%85%e9%83%a8%e5%87%a6%e7%90%86

交流100Vを直流の9Vに変換・減圧するのがエフェクターの電源アダプターの役割

イメージ的には画像の通りです。

これはエフェクターなどの電源アダプターに限らず、今どき身近なスマホ(5V)やノートPCアダプターもなんかも結局のところ同様。

こうした交流の信号を直流にする回路を整流回路と呼びます。

で、問題は整流回路を通った信号がキレイな直流ではなく、若干波打ったデコボコを残しているという点。

この波打ち・デコボコをリップルと呼びます。

aca%e3%81%a8psa_%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%ab

リップルのイメージ図

これではキレイな直流電源とはいえないため、リップル部分を削り取って取り除く平滑回路が必要なわけです。

この平滑回路を電源アダプターではなくエフェクター本体に搭載し、電源アダプターには整流回路だけを持たせたのがACA-100ってなわけです。

反面、今では平滑回路は電源アダプター側に持たせるのが一般的。

PSA-100S2などPSAシリーズや今市販されている一般的なエフェクター用9V電源アダプターは平滑回路まで全て内包しています。

これがPSAとACAの違いです。

逆にACAアダプターをPSA機に、PSAアダプターをACA機につなぐとどうなる?

エフェクターの種類にもよりますが、ACA機種にPSAアダプターをつなぐときちんとエフェクトがかからず、またオン・オフを示すインジゲータが暗くなる症状が出ます。

これはPSAの平滑回路でキレイに直流9Vにならした電源を更にACA仕様エフェクター内部の平滑回路で削り取られ、電圧が9Vに満たないため。

aca%e5%af%be%e5%bf%9c%e6%a9%9f%e7%a8%ae%e3%81%abpsa%e3%82%a2%e3%83%80%e3%83%97%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%9f%e5%a0%b4%e5%90%88

平滑回路を二度かかることで電圧が9V未満になってしまう

これでは電圧不足になるためインジゲーターのLEDが暗かったりエフェクター自体がきちんと動作しないのです。

ほぼきれかかった9V電池を入れているのと近い状況です。

ACA機種にPSAアダプターは逆にPSA機種にACAアダプターをつなぐのはあまりオススメしません。

リップルを削り取ったあとでちょうど9Vになるようにするためには、リップルの波打ちの一番低い部分でも9Vよりも大きい状態にしておく必要があります。

そのため、ACAではあえて全体的に9Vよりも大きめの電圧で出力されるよう整流をかけています。

実際には12V程度の電圧が出力されている模様。

しかしあとに平滑回路が来るのを前提に設計されたACAアダプターを平滑回路を持たないPSA対応のエフェクターにつなぐと、ピーク時には約12Vにもなる電圧がかかってしまうのです。

(PSA対応のBOSSコンに限らず、一般的なエフェクターはみな内部には平滑回路を搭載していません)

過剰な電圧は予期しない誤動作を引き起こすだけでなく、エフェクターの故障につながりかねない危険があります。

今どきのエフェクターは電圧の安全マージンを広めにとってあるとはいえ、なんにせよ無駄な負荷をかけていいことは何もありません。

そもそもACA-100自体がもう売られていないからそう間違えることもないかとは思いますが、端子自体は同じ。

なのでもしお持ちの方は誤ってつないでしまわないように注意しましょう。

BOSSエフェクター用電源アダプター PSAとACAの違い まとめ

・ACAアダプターとPSAアダプターとでは、平滑回路が入っているか入っていないかの違いがある

・ACA対応機種にPSA-100S2などPSAアダプターや市販の9Vのアダプターを使っても電圧不足によりきちんと動作しない

・ACA-100の出力電圧は12V程度と高いため、PSA対応機種や一般的な9V電源のエフェクターにつなぐのは危険

そんなわけで、ACA対応の機種は基本的に専用のアダプターであるACA-100が必要ってわけです。

(BOSSともあろうものがそんなことはないと思いたいところですが、当時の製造能力ではアダプターの出力電圧にバラつきがあったため安定回路を入れたという説も)

残念ながらACA-100はすでに廃番になっていますが、実は電池以外でACA対応のコンパクトエフェクターを動かす方法もいくつかあります。

ACA-100なしでACA対応機種に電源を供給する方法については下記リンクよりどうぞ。

 

販売期間・スペック・仕様

対応アダプター
PSA-100・ACA-100 両方あり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

スパムコメント対策として、日本語が含まれない投稿は無視されます。ご注意ください。