OD-1X OverDrive(Xシリーズ・オーバードライブ)

 

新時代のXシリーズの幕開けには、やはりOD-1

BOSS_OD-1X_OverDrive_オーバードライブイラスト

新時代の幕開けにはやっぱりオーバードライブとばかりに、OD-1Xが登場

本機OD-1Xは、BOSSコンのXシリーズとして発売されたデジタルオーバードライブ機です。

2014年3月にDS-1X Distortionと同時発売。

DA-2 Adaptive Distortion や MO-2 Multi Overtone で採用された新型のデジタルモデリング技術MDPを搭載しています。

BOSSの長い歴史の中でもR(リモートの意)に続きコンパクトシリーズの型番の後にアルファベットが付くのはXが2番目。

Rが付く物は現行品ではないので、発売当時アルファベットつきはDS-1XとOD-1Xのみ。

(とは言ってもXシリーズの発売から半年後にはWがつくモデル(技クラフトシリーズ)が出たので、もう珍しいことではありませんが)

セルフモディファイとして往年の名器を復刻させている技クラフトシリーズとは違い、本機OD-1Xは初代OD-1の復刻・モディファイではなく完全新作。

初代OD-1をリブートしてやらんとばかりに鏡面パネルと鏡面ノブを採用した全く新しいスタイル。

しかしながら、明らかに 初代オーハードライブであるOD-1を意識した造りです。

O初期のBOSSコンパクトエフェクターを踏襲?した銀ネジ

OD-1Xを含むXシリーズ、パッと見でもわかるほど全体的に新しいスタイルが採用されています。

まず全面鏡面仕上げのパネルとノブが新しいですよね。

このノブは同時発売のDS-1Xにも採用されており、今後もXシリーズの共通装備として搭載されるのでしょう。

そして何より面白いのは、ペダルのネジが黒ネジではなく銀ネジが使われている点。

銀ネジはBOSSコンパクトエフェクターの中でもかなり初期のペダルにしか採用されていなかったもの。

コレクションアイテムとしては人気が高いのですが、実際には手だけで開け閉めするのがちょっと大変で、マイナスドライバーか10円玉など硬貨が必要という難点が。

1986年年末頃に行われた国内浜松工場から台湾工場への工場移転と同じタイミングで、ドライバーなど道具なしでも簡単に開けられる黒いスクリューネジ、通称黒ネジに変更されており、現行品は全て黒ネジで統一されています。

が、本機OD-1Xで銀ネジが復活。

とは言っても初期の銀ネジをそのまま完全に復刻したわけではなく、ネジの頭の部分の厚みを増してスクリューネジと同じく手だけでも回しやすいにように改良されています。

また、銀ネジのころにはなかったワッシャーが付き、ネジの回転でペダル本体に傷や痕がつかないよう配慮がなされています。

この辺りはBOSSらしいユーザーへの思いやりですね。

にしてもOD-1の名で銀ネジ付きなのはもう完全に狙ってますよね。

確かにこの鏡面仕上げフェイスには銀ネジはよく似合っていていい感じ。

しかも本機OD-1Xのモデル名は『 OverDrive 』

BOSSコンのオーバードライブ系のペダルはかなり数があり枚挙に暇がないのですが、実はシンプルな『 OverDrive 』の名を持つペダルは意外と少ないんです。

まず誰もが知る名器OD-1、長らく王道を守ってきたOD-3、そして本機OD-1Xの三機種のみ。

コレで狙ってないなんて言ったら、どこかの知事レベルの大ウソですよ。

OD-1X OverDriveのサウンド

デジタルのオーバードライブといえばDN-2 DynaDriveが頭に浮かぶところですけれど、そこからもう一歩高品位に進歩した感があります。

ピッキングニュアンスに特化するためコンプ感がほぼ皆無のDN-2に比べれば、OD-1Xは多少はコンプ感があり、初心者でも扱いやすそうです。

とは言ってもBOSSのオーバードライブの中では割と軽い方で、総合的に見てもダイナミック感は結構出せるかと。

デジタルであること、BOSSのオーバードライブであることを考えれば、使いやすさのバランスをとりながらもダイナミック感にも結構寄っているように感じます。

また、音作りの幅がやたら広いです。

HIGHとLOWの2バンドのイコライザーもそうですが、ゲインの幅がとにかく広い

近年のBOSSコンの傾向としてゲイン幅が全体的に広くとられていますが、OD-1Xもその例にもれず、ごく軽いクランチからディストーションのような結構深い歪みまで対応してくれます。

サウンドとしては何がいいって、音の分離感がすばらしい。

例えば同じくゲイン幅の広いBD-2は、ゲイン上げすぎると音が潰れてしまう点が難点でした。

しかし本機OD-1Xはコードでも各弦の1音1音の分離がすばらしい。

さすがデジタルといったところ。

そして見た目通り全体的にモダンなサウンドのオーバードライブではありますけど、 やはり初代であるOD-1を意識している面もかなりあるように感じます。

といっても、広いサウンドの中で初代OD-1のサウンドも網羅したってだけかもですが。

HIGH、LOWの2つのイコライザーをうまく使ってやれば初代OD-1のようなサウンドはもちろん、SD-1のようなサクサクとして軽めの音も出すことができます。

パワー感も結構なもので、ブースターとしても面白いのではないでしょうか。

OD-1X レビュー・総評

なんやかんや言っても、銀ネジに鏡面仕上げのこのルックスがかなり魅力的ですよね。

1977年にBOSSが初めて世に送りだしたオーバードライブというエフェクターの、その古き良き魅力と新しい魅力が混ざったサウンドを体現しているかのような。

もちろんOD-1Xの一番の魅力はその弦の分離感あふれながらも太く芯のあるサウンドなんですけどね。

デジタルってだけで敬遠されがちな歪み系のペダルですけど、本当に最近のBOSSコンはデジタル臭い奥にこもった感じがなくなってデジタルのいいとこだけをうまく取り入れています。

この調子でデジタルサウンドの技術が進歩してしまうと、本当にアナログペダルが駆逐される日も近いのではないかと心配になるレベル。

買え!!とまでは言いませんけど、ぜひ一度くらい試してみて進化の度合いを確認しておいてほしいですね。

ちなみに本機OD-1Xと同時発売のDS-1Xから箱のデザインが変わり、メーカー保証が伸びています。

この辺りについて詳しくは、次回DS-1Xで解説します。

販売期間・スペック・仕様

販売期間
2014年3月~現行品
製造国
台湾製
コントロール
LEVEL、LOW、HIGH、DRIVE
接続端子
INPUT、OUTPUT 、ACアダプター
消費電流
45mA
対応アダプター
PSA-100

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