GEB-7 Bass Equalizer(ベース用グラフィックイコライザー)

   2016/04/28

周波数帯域をリニューアルしたベース専用グライコ

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赤い波線の部分描くのめんどくさかった…

GEB-7 Bass Equalizerは、ベース用グライコGE-7Bの後継機として登場したリニューアル版グライコです。

特定の音域の周波数を視覚的に確認しながらブースト・カットし、音色を補正・調整したりノイズをカットしたり…

グラフィックイコライザーとしての機能自体は、前機種であるGE-7Bと大きくは変わっておりません。

そのため色と型番以外大して変わっていないと思われがちなのですが…

実は周波数帯域や結構色々と変更が加えられています。

特徴・ちょっと特殊な周波数帯域設定

普通のグラフィックイコライザーは、周波数帯域を中心周波数を決めてその上下にオクターブ違いに配置するのが定石です。

実際GEB-7の前身機種であるGE-7Bでは各ツマミが上記の帯域を調整できるように設定されていますし、GE-7もオクターブ違い。

しかし本機GEB-7では、最高音域と最低音域を広げつつ中音域を重視した配置にした変則的な設定になっています。

50Hz / 120Hz / 400Hz / 500Hz / 800Hz / 4.5kHz / 10kHz

基本的にグライコの周波数帯域は、中心周波数を基準に低い方は半分、半分、半分とオクターブ下、反対に高い方は倍、倍、倍とオクターブ上にしていくのがスタンダードです。

GEB-7の場合中心周波数である500Hzのすぐ左はオクターブ下で半分の250Hzと設定するのが定石なのですが、実際には400Hzと設定し、500Hz寄りになっています。

高い方も500Hzの次は倍の1000Hz(1kHz)が定石のところを500Hzよりの800Hzに。

あえて中音域に重きを置いて特に細かく調整できるようにしているのです。

幅と中心を決めてただ等間隔に調整できるのではなく、ニーズの高い中音域を細かく調整できるように周波数帯域を設定しています。

それでいて最高音域・最低音域は前身機種であるGE-7Bの最高音域の4kHzを軽々と飛び越えて10kHz、最低音域は62Hzよりも低い50Hzに設定し、より広い音域を調整できるようにしています。

「 調整できる幅は広がっているのに中音域に細かく集めたら、その間がスカスカになってしまうんじゃ? 」

と思ったアナタ、鋭い!

しかしそんな平凡なミスをBOSSがやるわけがありません。

BOSS-GEB7の周波数帯域・特性

GEB-7の調整周波数帯域の特性

ご覧の通り50Hz / 120Hz / 4.5kHzは中音域で狭く集まっている400Hz / 500Hz / 800Hzに比べ、調整できる帯域幅が横に広いのです。

実はそのヒントは筐体のコントロール部分に絵で載っているんですよね。

GEB-7コントロール部アップ

実は本体のコントロール部分にも図で描写されている

これによって帯域が離れていても空白地帯を作らず、全体的に音の調整ができるってわけです。

10kHzはシェルビングイコライザー

なお、10kHz以外の帯域のツマミは自分の周りの一部をブースト・カットするように設計されています。

こういったイコライジング方式をピーキングイコライザーと言います。

グライコでは定番の回路ですね。

一部の帯域だけ無理矢理上げるワウや、自身で設定した帯域の周りだけブースト・カットするパライコなんかも大抵はピーキングイコライザーになっています。

が、GEB-7の10kHzだけはハイシェルビングイコライザーとして、10kHzから上の音は全部調整できる設計になっています。

先ほどの画像を見て頂ければわかるかと思います。

10KHzは自身の周りだけでなく、そこから上は全部影響しているのです。

他の帯域は「 ここからここまでが守備範囲だよ~ 」ってやってるなか、10kHzさんは「 低音側はここからだけど、そっから上は全部わしが調整してやるやで 」というクールな働き者なのです。

これによって10kHzの周囲だけではなく10kHzよりも断然高い音域までガッツリ調整できるので、音の金属的な響きや倍音、華やかさを大きくいじること可能。

残る6バンドは他のツマミの調整域を侵すわけにはいきませんから、自分の周りの音だけを調整するピーキングイコライザー設計。

最低音の50Hzも10kHzの様に以下全部調整できますよ~でもよかったような気もしますが、どうせスピーカーでは再生できないからか、低周波で気持ち悪くなる可能性があるからなのか、やっていません。

GEB-7 ベース用グライコレビュー・総評

前の機種であるGE-7Bは他社のものにも似たような一般的な構造で、割とスタンダードなグライコでした。

しかし不評だったカラーリングのこともあってベース用エフェクターをフルモデルチェンジするとなった時、BOSSとしても新しいことをやりたかったのでしょう。

しかしグライコに新機能なんていうのもないし、できることといえば周波数帯域の調整。

そこで思い切って、調整できる周波数帯域を中音域に寄せてしまうなんて思い切ったことをやったってわけですね。

シンプルなアイデアではありますが、これがとても実用的。

結局わかりづらいっちゃわかりづらいんですけど、一応その辺のことを図にしてコントロール部分に載せているのも真面目で親切っこなBOSSらしいところ。

差別化が難しいとされていたグライコにあって他社のグライコや前機種GE-7Bとは違うなかなか個性的な機種に仕上がっています。

ただ、結局前の機種であるGE-7Bとの違いは単純に調整可能な周波数帯域の違いのみで、他には特に変更点や新機能はありません。

本機GEB-7のように意図された周波数帯域ではなく、均等に並んでいる方がわかりやすくて使いやすいという方もいらっしゃるでしょうから、そこは好みで選んでよいでしょう。

また、ベース用として設計されてはいますが、別にギターで使うにも全然使えます。

最低周波数帯域が50Hzと低めなので、ダウンチューニングや7弦ギターや8弦ギターなどで低音域をよく使う人には、ギター用のグライコであるGE-7よりも本機GEB-7の方がオススメです。

販売期間・スペック・仕様

販売期間
1995年2月~現行品
製造国
台湾製
コントロール
LEVEL
MODE
50Hz、120Hz、400Hz、500Hz、800Hz、4.5kHz、10kHz
接続端子
INPUT、OUTPUT 、ACアダプター
消費電流
16mA
対応アダプター
PSA-100

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