DC-3 Digital Space-D(デジタルスペースD / コーラス?)

   2016/04/28

Digital Dimension と Digital Space-D 二つの名を持つDC-3

BOSS_DC-3_Digital-Space-D_デジタルスペースDイラスト

BOSSコン 2代目ディメンションペダル DC-3(後期Digital Space-D)

DC-3 Digital Space-Dは、DC-2 Dimension Cの後継機種と登場したディメンションペダルです。

そして、発売中にモデル名が変わるというレアな事態が起こった機種でもあります。

発売当初はDigital Dimensionだったモデル名が後にDigital Space-Dに改められました。

BOSS_DC-3_Digital-Dimension_デジタルディメンションイラスト

前期DC-3 Digital Dimension

BOSSでは、っていうかエフェクター業界でもそんなには例がないことですね。

海外ではレアなDigitarl Space-D?

本機DC-3、ぶっちゃけあまり売れていません。

色の割には地味な効果とわかりにくいネーミングのせいだったかも知れませんね。

Digital Space-Dがわかりやすいからと言われればこれまた微妙なところですけど、宇宙的な響きがすると言われればなんとなくわかる…?

なお、実は海外ではネーミング変更と同時に販売完了になった模様。

そのため外国人にスペースDと言ってもわかってもらえず、

「 Space-D?ホヮッツユーセイイエローモンキー!!ファ○キンジャップ!HAHAHAHA!!! 」

なんてバカにされるかもしれません。

その分後期のDigital Space-Dは海外ではレア

BOSSフリークな外国人からすれば垂涎物です。

DC-3のサウンド

ディメンション自体はRoland・BOSSオリジナルのエフェクター。

なので、DC-2で紹介したようなBEHRINGERなどのコピー商品を除けば他社にはなく、本機DC-3も前身機種のDC-2もとっくに廃番になっていますから、馴染みのない方も多いでしょう。

ディメンションは音色的にも回路的にも近いためコーラスと分類されるエフェクターです。

揺れないコーラスといったところでしょう。

効果自体は地味なのに音の広がりがかなりキレイで、深みのある不思議な音です。

わかりにくいのは承知の上で、個人的には可愛らしくもあり美しいサウンド、と形容したいところ。

特にステレオで音を出した時の音の広がりと響きのキレイさは、さすがコーラスには定評のあるRoland・BOSSといったところ。

本機DC-3とDC-2の違い

デジタル化

モデル名でなんとなくお気づきの方も多いかと思いますが、アナログだった前身機種DC-2に対し、本機DC-3はデジタル回路となりました。

大きな変更点な割にはサウンドにはそこまで大きな差は感じられません。

DC-2のコントロールの特異さのためか、もともと派手なエフェクターではないためか…

しいて言うならDC-3の方が小ぎれいな感じになったような。

DC-2の方は若干の甘さが感じられましたが、デジタルのDC-3方ではそれがないように感じます。

DC-2はどこかでアナログ回路上の問題で高音域が少し削れて、音が丸くなっているんじゃないかと思っています。

デジタルのDC-3ではそれがないので、きっちり小ぎれいな感じにまとまっている、と。

コントロールの変更

デジタル化の他にも大きな違いとして、コントロールがツマミになった点が挙げられます。

DC-2はボタン式で4つのプリセットから音を選ぶだけでしたが、DC-3では他の多くのコンパクトエフェクター同様、ツマミで自由に音作りができるようになりました。

これによってサウンドバリエーションが4つしかなかったDC-2に対し、DC-3では音作りの幅がかなり広がりました。

…普通のエフェクター並みになっただけですけどね。

なお、DC-3のEQツマミによるイコライザー回路はブースト / カット可能なアクティブタイプではなく、ギターのトーン回路と同様のパッシブのハイカット仕様となっています。

ノイズリダクション廃止

もう一つ大きな違いが、DC-2に搭載されていたノイズリダクション回路がDC-3では廃止された点です。

だからといってDC-3がノイズに弱いわけではありません。

もともとノイズリダクション自体、DC-2パーツ配置の問題で出ていたDC-2固有のノイズを消すためのものでした。

回路が刷新されてノイズもなくなり、そもそもデジタル設計で外部ノイズにも強いDC-3では不要になったのでしょう。

1988年発売のBOSSコンはDC-3だけ?

ベース用の機種も含めて9機種ものコンパクトエフェクターが発表された87年に比べ、88年に発表されたのはこのDC-3のみ。

それだけディメンションに気合いを入れて作った…

というわけではなく、当時GP-8のヒットで勢いづいたBOSSがME-5やらBE-5のマルチエフェクターの開発でてんてこまいで、コンパクトエフェクターを作ってるヒマがなかったためなんだそうです。

マルチよりもコンパクトエフェクター派な管理人としては、もっとオモチャっぽいのも含めてコンパクトエフェクターをどんどん出してほしいところなんですけどね…

DC-3 Digital Space-D レビュー・総評

残念ながらディメンションシリーズはDC-3 Digital Space-Dを最後にBOSSコンパクトエフェクターのラインナップから姿を消してしまいましたが、今でも愛好家の多いエフェクターです。

ディメンション自体、BOSSコンに限って言えばDC-2か本機DC-3かしかありませんが、どちらかと言えばDC-2の方が人気です。

音作りの幅も広いし、使い勝手で言えば断然本機DC-3のはずなんですけど、プリセットが意外と優秀なことその独特の外観、そしてアナログ回路であることが人気の理由でしょうね。

どちらにしてもディメンションは地味なようで心地よくなんとも心に残るサウンドで、クセもないので使い勝手も良いエフェクターです。

コーラスやらフランジャーやらモジュレーション系のエフェクターを検討中のみなさんには、ぜひオススメしたいところです。

販売期間・スペック・仕様

販売期間
1988年3月~1993年8月
製造国
日本製
コントロール
E.LEVEL、EQ、DEPTH、RATE
接続端子
INPUT、OUTPUT【A】、OUTPUT【B】 、ACアダプター
消費電流
65mA
対応アダプター
PSA-100

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