AW-2 Auto Wah(オートワウ)

   2016/04/28

モジュレーションワウを搭載しパワーアップしたオートワウ

BOSS_AW-2_Auto_Wah-オートワウイラスト
1991年11月~1999年1月と、発売と販売完了の年月にやたらと1と9が並ぶややこしいオートワウ。

なんてどうでもいい情報は置いといて…

AW-2はオートワウとしては3機目になるコンパクトエフェクターです。

FT-2 Dynamic Filterからモデル名を改め、Auto Wahに。

FT-2が売れ行きがよくなかったのはモデル名でどういうエフェクターなのかわからなかったことが原因の一つと言われているんですよね。

それもあってわかりやすくオートワウと命名されたようです。

新機能・モジュレーションワウ

AW-2の最大の特徴は新機能のモジュレーションワウでしょう。

本来オートワウとはピッキングの強さに反応してワウの音をかけてくれるものです。

が、モジュレーションワウはピッキングの強さには関係なく自動的にワウがかかり続けてくれるまた新しいエフェクトです。

その周期と深さはRATEツマミとDEPTHツマミで設定できます。

しかも、ピッキングニュアンスに反応する本来のオートワウとは独立しており、個別にかけるのはもちろんモジュレーションワウとオートワウをミックスして同時にかけることも可能

(このモジュレーションワウ機能があるので、本機種AW-2はオートワウでありながら記事タグにモジュレーション系と揺れ物系のタグをつけておきました)

それにしてもモジュレーションワウ機能がついたからってモジュレーションワウなんてネーミングにせず、オートワウにしたのは英断でしたね。

ただでさえ使い方ってちょっとややこしいのに名前までわかりにくかったら爆死するところだったんじゃないかと。

FT-2のダイナミックワウで爆死した教訓が活かされているのでしょう。

AW-2 オートワウとしての実力と音

前述のモジュレーションワウ機能の追加もあって、より多機能で実戦的なオートワウに仕上がっています。

ただ、あまり扱いやすいエフェクターとは言えません。

オートワウは入力信号の強さによって効果が変わるのでキレイな効果を得るセッティングがなかなか難しいんです。

AW-2のセッティングには楽器のピックアップの出力やコントロールのセッティングも含めて考える必要がありますし、しかも最終的にはピッキングの強さによっても音が変わってしまいます。

これはAW-2が扱いづらいというよりはオートワウそのものがそういうエフェクターなのである程度は仕方がないのですが。

ただでさえセッティングが難しいオートワウなのに更にモジュレーションワウ機能もついちゃったものだから、説明書を読まない方々から「 セッティングがわかりにくい 」と不満が出ていたようです。

AW-2のツマミの働き

BOSS-AW-2-オートワウ

いまいちわかりにくいAW-2のツマミの働き

扱いづらいなんて悪口書いてしまいましたけど、モジュレーションワウとオートワウが別個に働く点とツマミの役割さえきちんと理解していれば言うほど扱いの難しいエフェクターでもないんです。

箇条書きにすると

自動で周期的に揺れ続けるモジュレーションワウとピッキングの強さでワウがかかるオートワウはそれぞれ独立している。

RATEとDEPTHツマミはモジュレーションワウのコントロール

・DEPTHを0にすればモジュレーションワウはオフになる

MANUALとSENSEツマミは一般的なオートワウのコントロール

・SENSEツマミを0にすればピッキングによるオートワウはオフになる

・DEPTHツマミとSENSEツマミが両方上げれば、オートワウとモジュレーションをミックスして同時に出力できる

これがAW-2の基本です。

それぞれのツマミの細かい働きは下記の通りです。

RATE(レイト)

レイトツマミはモジュレーションワウの揺れる周期を調整します。MIN側でゆっくりでMAX側で早くなります。

DEPTHツマミがMINの時はAW-2がモジュレーションワウとして働いていないため、どの位置でも音は変わりません。

DEPTH(デプス)

デプスツマミはモジュレーション機能を使った時のスイープ幅、つまり音の変化する深さを調整します。

MAX側に回すほどに大きくワウペダルを踏み込んでいるような激しいワウサウンドに。

DEPTHツマミを左端のMINの状態にするとモジュレーション機能はオフになります。

MANUAL(マニュアル)

マニュアルツマミはワウ効果の基準周波数=スイープのスタート位置、つまりワウのペダルの動きをどの位置からスタートするかを選びます。

左に回すほど低い周波数からスタートし、右に回すほど高い周波数からスタートします。

ペダルを踏み切った状態の音、つまり一番音が高い時の上弦周波数は固定。

なので、マニュアルツマミ右に回すほど変化の幅が狭くなります。ある程度ペダルを踏んで倒した状態からスタートしてる状態なので。

反対に左寄りの状態ではワウペダルを立てた状態からスタートするのと同じで、ダイナミックにワウ効果が得られます。

SENSE(センス)

センスツマミはピッキングの強弱に対してどれくらい反応するかを設定するツマミです。

左側にあるほど強いピッキングでしか反応せず、右側に回すほど弱いピッキングでも反応するようになります。

このセンスツマミがMINの時にはピッキングの強さに反応するオートワウとしての機能はオフになり、ピンキングには反応しなくなります。

AW-2 オートワウ総評

なんといってもモジュレーションワウが面白いですね。

新作を出す時に従来のオートワウでは終わらない辺りはさすがBOSS。

多少ツマミの働きが複雑なのは多機能な分仕方がないことですし、ツマミの意味と働きさえわかればそこまでわかりづらくもありません。

音もFT-2と違ってワウらしいオートワウサウンドですし。

ただ、こういう面白いエフェクターってアナログでは結局できることにある程度限界があるんですよね。

AW-2のモジュレーションワウ機能も後継機種となるAW-3 Dynamic Wahに比べればまだまだひよっこみたいなもの。

化け物みたいに多機能なAW-3と比べる方が酷ってものですけど。

この辺りがアナログ回路のオートワウの限界でしょう。

逆にいえばAW-2はアナログのオートワウとしては一つの完成形とも言えます。

デジタルに抵抗がないのであれば使い勝手も機能の豊富さも向上したAW-3の方がオススメですが、アナログにこだわるのであればAW-2はもってこいでしょう。

正直なところオートワウってBOSS以外を含めても選択肢はそんなにないですし。

現行品ではないので中古しかないのと、いい効果を得るためのセッティングがちょっと難しい点を除けば、AW-2はなかなかオススメなオートワウペダルです。

オマケ:AW-2 オートワウ実機写真

BOSS-AW-2-オートワウ実機画像

カラーリングは肌色の筐体に黄色トップのツマミで、イマイチかっこよくはない

BOSS AW-2 オートワウ基板

開けてみて基板を眺めるのもまた、BOSSコンの楽しみの一つ

販売期間・スペック・仕様

販売期間
1991年11月~1999年1月
製造国
台湾製
コントロール
RATE、DEPTH、MANUAL、SENS
接続端子
INPUT、OUTPUT 、ACアダプター
消費電流
15mA
対応アダプター
PSA-100

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